2021/03/28 エンタメ

チャン・イーモウ監督映画『妻への家路』 10回はウルッとする…時代に引き裂かれた夫婦の物語

© 2014, Le Vision Pictures Co.,Ltd. All Rights Reserved

今回ご紹介するのは、日本にもファンが多い中国映画界の巨匠チャン・イーモウ監督が贈る中国映画『妻への家路』です。『HERO』のチェン・ダオミン、『赤いコーリャン』のコン・リーというチャン・イーモウ監督の作品に出演経験のある2人の俳優を迎えた本作は、時代に引き裂かれた夫婦の切ない物語となっています。

【画像】『妻への家路』で映画デビューを飾った娘タンタン役のチャン・ホエウェン

※本記事にはネタバレを含みます。

あらすじ

1977年、文化大革命の終焉とともに収容所から解放された陸焉識(ルー・イエンシー)は20年ぶりに愛する妻の待つ家に帰る。ところが、妻の馮婉玉(フォン・ワンイー)は夫と引き裂かれた心労から記憶喪失になり、夫の顔を忘れてしまっていた。イエンシーはあの手この手で妻に自分を思い出してもらおうと奮闘するが、なかなかうまくいかず―。

娘タンタンの存在が物語に奥行きを与える

物語の中心は夫のイエンシーと妻のワンイーであることには間違いないのですが、無視できないのが娘の丹丹(タンタン)の存在です。

タンタンはバレエ団に所属しているのですが、父親が逃亡犯であることを理由に主役から外されてしまいます。「知っていることを話せばバレエの主役に推薦してあげよう」という言葉につられ、家族に会うために収容所から脱走してきたイエンシーの居場所をタンタンは伝えてしまいます。妻のワンイーは一目でも夫に会いたいとその居場所に向かいますが、娘タンタンの密告により直前でイエンシーは捕らえられてしまいます。

妻は夫の帰りを心待ちにしているのに対し、タンタンの抱く父親への憎悪が対照的に描かれており、それが物語に奥行きを与えてくれる要素となっています。この時を境に母娘の関係は崩れ去ります。そんな重要な役回りのタンタンを演じたチャン・ホエウェンは本作が映画デビュー作というのだから驚き。コン・リーやチェン・ダオミンといった大物俳優との共演に堂々と挑んでいる姿も必見です。

RECOMMENDEDおすすめの記事


関連する記事

ランキング