2021/05/06 カルチャー

超学歴社会の中国で「名門学区」の不動産価格が高騰するワケ

写真:PIXTA

超学歴社会。中国の教育環境は、日本でもそのように紹介されています。そしてそれは間違いではありません。中国では「大学入試で人生が決まる」ともいわれており、毎年6月上旬には「高考(ガオカオ)」、すなわち大学入学統一試験があり、その期間中は中国中が緊張に包まれるほど。その模様は、日本のワイドショーやニュースなどでも紹介されています。

【関連記事】中国の教育 過酷な大学入試「高考」とは?

しかし、中国の教育制度や習慣はどうなっているのでしょうか?今回は、聞いたことはあっても詳しくは知らない中国の教育環境を俯瞰してみましょう。

日本と学習年数は同じながら、異なる教育環境

まず、中国の教育制度は、日本と同じく6-3-3-4制です。すなわち、小学校6年、中学(中国語で「初中」)3年、高校(中国語は「高中」)3年、大学4年という構成になっています。そのうち、義務教育は日本と同じ9年間。小学校6年間と中学校3年間です。

しかし、中学と高校は一括して「中学」と呼ばれ、一括して語られることも少なくありません。なぜなら、義務教育を終えて就職というケースはほとんどなく、特別なエリアを除いては大学入試に挑むのが一般的だからです。

その意識は地方都市のほうが強く、筆者が2000年代中ごろに中国の農村を巡ったときも、「学習能改変命運(学びは運命を変えられる)」という言葉があり、発展が遅れたり貧困などから脱するのは「勉強を積み重ね、大学に入ることのみ」という意識が強いのです。もちろん経済的な理由から進学をあきらめる学生もいます。

各年度は、毎年9月から。基本的には9月から春節までが第1学期、春節明けから6月末までが第2学期の二期生。夏休みは南北によって差がありますが、7月、8月の約2カ月というのが一般的です。

RECOMMENDEDおすすめの記事


関連する記事

ランキング