2021/04/30 ビジネス

予約開始も早々に品切れ 中国PS5発売決定で現地ユーザーは何を思うのか

写真:PIXTA

2021年4月29日(木)、中国現地時間11時にPlayStationに関する発表会が動画プラットフォーム各社で配信されました。内容は「中国でPlayStation5が5月15日に発売される」ということ。30分弱の発表会で語られたこと、そして現地のユーザーの反応などをみていきたいと思います。

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約30分の発表会でわかったこと

発表会ではまずソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のCEOであるジム・ライアン氏が中国におけるPS5の発売を発表。パーフェクトワールドやネットイース、テンセント、miHoYo(ミホヨ)といった中国の大手ゲームパブリッシャーからのお祝いコメントなども公開されました。

後半ではSIE上海(SIES)の総裁を務める江口達雄氏が登場し、中国語で現地のユーザーに向け、中国版PS5に関する詳細を発表しました。価格はデジタル・エディションが3,099元(約52,000円)、通常モデルが3,899元(約65,500円)、と日本での定価と比較し割高。

ローンチタイトルとして、SIEの『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』、『リビッツ!ビッグ・アドベンチャー』、そして中国のMiHoYoがマルチプラットフォーム展開する『原神』を準備中としました。また、会員サービス「PlayStation Plus」では中国のPS5ユーザーのためフリープレイで12タイトルを用意。このほか、2年間の補償サービスも発表しました。

タイトルの拡充はまだ先か

日本をはじめ、海外でも品薄が続く注目の新ハードでありながら、やはりローンチタイトルの少なさは否めません。『ラチェット&クランク』はグローバルでの発売が2021年6月11日とされており、中国版Twitterといわれるウェイボーでは「真のローンチタイトルは『ラチェット&クランク』と『原神』だけか…」と落胆する投稿も。

中国では暴力的、性的な描写などに対し規制が厳しく、ゲームの販売に必要な審査を通過できないタイトルも少なくない状況。とくにNintendo Switchと比較し、ファミリーや低年齢層向けのタイトルが少なく、コアゲーマー向けの内容が多いPlayStationはタイトルの拡充が常に大きな課題となっています。

詳細な仕様は「勇士」が実証する

中国のユーザーに大きな問題として扱われるのがリージョンロック。「はたして中国版ハードで海外のソフトが遊べるのか」、「海外のPlayStation Networkにつなげるのか」といった点です。

中国版のNintendo SwitchやPS4は海外版のパッケージソフトでも作動するとされていますが、ネットワークを通じたものは基本的に国内サービスを使うほかありません。PS4の場合は別地域のネットワークに接続させる方法も陰で存在しており、それが中国ユーザーの需要の受け皿となっていた部分もありますが、今回PS5では同様のことが可能なのかは発売されるまで全くの不明。

そのため、ウェイボーでは「自分は“国行勇士”にはならない。ただリージョンロックがあるのかが知りたい」といったつぶやきが見られます。詳細な仕様がわからなくてもハードをいち早く購入する「国行勇士(国内版の勇士)」に実証してもらうのを待つ「様子見ユーザー」も少なからずいるようです。

世界的にも品薄が続くPS5ですが、中国版も予約開始からすぐに在庫切れ。詳細がいまだ不明でも欲しいと思う一定のファンがいるということに間違いなさそうです。

※1元=16.8円で計算

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