2021/05/03 カルチャー

中国の大学受験「高考(ガオカオ)」の過酷さを振り返る

写真:PIXTA

日本では、4月は大学に新入生が入学する季節です。去年は新型コロナウイルスの影響で入学式がありませんでしたが、今年は開催する大学が多いようで、私もキャンパスで新入生たちの顔を見て、自分が入学したときのことをいろいろと思い出します。

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私は中国の大学に入学し、一人で新しい町に暮らすことになりました。少し不安に感じましたが、それよりリラックスした気持ちが強かったように感じます。なぜなら、高校のときの勉強が過酷すぎたからです。

毎年6月に行われる中国の大学受験「高考(ガオカオ)」。今回は、受験生だった高校3年生当時の生活を振り返ってみます。

毎日14時間学校にいた

毎朝7時の朝自習から始まり、夜9時の夜自習で一日が終わる。そこでようやく帰宅となります。つまり毎日14時間ずっと学校にいるという生活です。しかし、それでも一日の勉強が終わるわけではありません。帰宅後も勉強する人が多く、宿題も山ほど。休日も休めませんでした。

入試科目は「国語」「英語」「数学」に加え、理系なら「物理」「化学」「生物」、文系なら「地理」「歴史」「政治」の計6科目です。理系生なら英語が苦手、文系生なら数学が苦手という人が多く、誰もが苦手・嫌いな科目があります。当時は、毎日好きではない科目と戦いながら、長い時間机に向かい、心も頭も体も過労状態でした。

「大学に行かないと人生が終わる」という価値観

高校3年生の時は、大学に対して「自由で天国」というイメージを持っていて、大学生活に強く憧れていました。もちろん、大学生活への憧れは中国の学生特有のものではありませんが、日本と比較すると中国の学生は「高考(ガオカオ)」、つまり大学入試をかなり重要なものととらえているように思います。

以前、私が日本でアルバイトをしていたお店では、たまに高校3年生や高校を卒業しても大学には行かないという人が働いていました。それは中国で想像できないほど不思議なことです。中国では「大学に行かないと人生が終わる」と考える人(特に受験生の親たち!)がとてもたくさんいるのです。

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