2021/05/31 ビジネス

中国「3大キャリア」とは?その成り立ちと5G時代突入の勢力図

写真:PIXTA

日本にはNTTドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアに加え、楽天が第4の通信キャリアとして名乗りを上げています。では、お隣中国の通信キャリアにはどういった会社があるのでしょう。

今回は意外と知らない中国の通信キャリアについて解説していきます。なお、今回は固定通信ではなく移動通信に重点を置いた内容となります。

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3大キャリアの以前のこと


『5G時代』(2020年・中信出版日本株式会社発行)から抜粋

中国の通信三大キャリアは中国聯通(チャイナ・ユニコム)、中国電信(チャイナ・テレコム)、中国移動(チャイナ・モバイル)です。

現在の3大キャリアの成り立ちを見るためには、1990年ごろまでさかのぼる必要があります。その成り立ちは、孫松林著『5G時代』(2020年・中信出版日本株式会社発行)に詳しく解説されているため、ここでは要約して簡単に紹介しておきます。

1994年、当時の電子工業部や電力部・鉄道部のほか13の国営企業により、まず中国聯通(チャイナ・ユニコム)が誕生。

通信インフラを担っていた国家機関・郵電部(郵便電信部)は、1998年に郵政部と電信部の2部門に分割、さらに1999年には電信部から移動体通信事業がスピンオフし、翌年2000年に中国移動(チャイナ・モバイル)が誕生します。

また、電信部から移動体通信事業がスピンオフした1999年には固定ネットワークを電信部が担うことになり、2000年に正式に中国電信(チャイナ・テレコム)が誕生します。

その後、企業の吸収・合併や、ネットワークの譲渡などを経て、固定・移動ネットワークを有する現在の3大キャリア体制が完成することになります。

3大キャリア1:中国聯通(チャイナ・ユニコム)

1994年に誕生したチャイナ・ユニコムが現在の形になったのは、中国網通(チャイナ・ネットコム)と中国聯通(チャイナ・ユニコム)が合併した2009年のこと。

2009年10月にiPhoneを中国で初めて販売したのもこのチャイナ・ユニコム。2009年1月に3G商用営業許可証が3大キャリアに与えられましたが、iPhoneとのセット販売によってチャイナ・ユニコムは3G時代を制することになります。

3大キャリア2:中国電信(チャイナ・テレコム)

チャイナ・テレコムは固定通信と移動通信で分割、さらに固定通信では北と南の地位で分割、のちの再合併などを経て、現在の形となりました。

モバイル・ブロードバンド・固定電話などを含めると同社のユーザー数は、2020年末時点で約10.2億人に達しているといいます。

3大キャリア3:中国移動(チャイナ・モバイル)

先にも述べた通り、中国電信から移動体通信事業がスピンオフして成立したのがこのチャイナ・モバイル。2015年に固定ネットワークを保有する中国鉄通を買収し、現在では移動体だけでない通信事業も行うようになりました。

チャイナ・モバイルは2020年9月に、中国通信キャリアの中で初めて5G契約ユーザーが1億人を超えています。

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