2021/06/10 ビジネス

中国の消費者が「海南島」免税ショッピングに向かうそのワケは?

写真:PIXTA

リゾートといえば海。広い大陸の中国ではビーチリゾートというイメージは少ないかもしれません。しかし中国にもマリンブルーのビーチが存在しているのです。それが海南省。中国でも珍しい南国の島です。

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2020年以来、中国ではこの島が大きくクローズアップされており、日本のビジネスニュースなどでも取り上げられるようになってきました。注目は「離島免税」という制度なのですが、今回は、この海南島を離島免税制度も含めたリゾート視点で見ていきたいと思います。

中国の南国リゾート「海南島」とは?

海南島は、広東省の南、広西チワン族自治区との境目の対岸にあります。調べてみると、日本の九州と同じくらいの面積で、島まるごと一つが「海南省」という行政区分になっています。省の中心都市である省会(県庁所在地に相当)は、海口市。

日本ではあまり知名度は高くないと思いますが、同省瓊海市にある「博鰲(ボーアオ)」は毎年、世界各国のVIPが集まる国際フォーラムが開かれる場所として、日本の新聞やニュースなどにも登場しています。もともと工場などが多かったのですが、2010年前後から方向転換。リゾート開発が進められてきました。

広い国土を持つ中国は、内陸の面積が広く、海岸を持つ地域は多くはありません。さらに日本のような海水浴を楽しめる場所も限られます。その中にあって海南省の周りはすべて海。しかも常夏の南国。マリンブルーの海が広がっており、そうした環境を生かし観光地としての転換を遂げたのです。

なかでも海南省第2の都市・三亜市の「亜龍湾」というビーチは絶景として知られ、すでに数多くのリゾートホテルが立ち並んでいます。海南島には、黎族をはじめとした少数民族が生活しており、異なる文化を体験できるスポットも存在しています。「常夏の海+異文化体験」という、海外旅行と同様の楽しみができる国内観光地なのです。

そんな海南島へやって来るのは、主に中国各地からの観光客。海南省旅游和文化広電体育庁の統計によると、2020年の12カ月累計の観光客延べ人数は6,455万人。新型コロナウイルスによる外出規制の影響もあってか、2019年比で22.3%の下落となっていますが、海南島は2019年以上の熱視線を中国国内消費者から集めているのです。

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