2021/06/12 エンタメ

『少年の君』監督が贈る『ソウルメイト/七月と安生』6月25日公開!5回鑑賞の筆者が感じた奥深さ

© 2016 JOYCORE Pictures(Shanghai) CO.,LTD. , J.Q. Pictures Limited,Alibaba Pictures Group Limited,We Pictures Ltd. ALL  Rights reserved.

『ソウルメイト/七月と安生(チーユエとアンシェン)』が2021年6月25日(金)から公開されることが決定しました。

第93回アカデミー賞国際長編映画賞のノミネート作品『少年の君』の監督・デレク・ツァンが単独初監督を務めた同作品。中華圏を代表する映画賞・金馬奨では安生(アンシェン)を演じたチョウ・ドンユイ、七月(チーユエ)を演じたマー・スーチュンが主演女優賞をW受賞という快挙を成し遂げた作品でもあります。

【画像】主演を務めたチョウ・ドンユイとマー・スーチュンの場面写真

中国滞在中などに5回以上鑑賞した筆者が物語の大すじと同作の奥深さについて、先取りでご紹介します。

あるネット小説の作者を探している映画会社が、主人公のアンシェンに連絡を取るというところから物語はスタートします。そのネット小説は女性2人の友情を描いたものであり、映画会社はそのモデルとなったのがアンシェンではないかと目星をつけて連絡してきたといいます。

アンシェンは映画会社に対し「知らない」と突き返すのですが、一人自室にもどり、そのネット小説を開きます。そこからアンシェン、そしてもう一人の主人公チーユエの2人の物語が幕を開けます。

映画の大すじだけ読むと、単なる友情物語にも見えますが、実はこの作品、なかなか奥深いのです。前半部では2人の共通の思い出が回顧されるため、さわやかな青春物語のように気楽に見ることができます。しかし、後半になるにつれて、アンシェンとチーユエの関係性に変化が生じ、それぞれの視点が交錯。さらに、事実とネット小説上のフィクションが入り混じった描写が加わります。

そのため、何の気なしで見ていると、複雑な描写の交錯に取り残され、混乱してしまうかもしれません。しかし、逆に細部に目を光らせると様々なシーンの時間軸や視点の境目が見えてきます。すると、タイトルにある「ソウルメイト」という言葉がより深く突き刺さる、そんな作品だと思います。

『ソウルメイト/七月と安生(チーユエとアンシェン)』は、『少年の君』公開直前の6月25日(金)より新宿武蔵野館ほか劇場にて順次公開。

ストーリー

ある日、安生(アンシェン)の元に映画会社から連絡が届く。彼らは、人気ネット小説『七月(チーユエ)と安生(アンシェン)』を映像化したいのだという。

作者は七月(チーユエ)という名の女性だが、所在は不明。物語は幼馴染の女性2人の友情を描いたもので、作者の自伝的な要素が強いという話だった。そこで彼らは、もう一人の主人公のモデルを探し、アンシェンに連絡をしてきたというわけだ。

だがアンシェンは「チーユエなんて人は知らない」と彼らに嘘をつく。チーユエ…彼女はアンシェンにとって特別な存在だった。何よりも大切な親友、そして誰よりも激しくぶつかりあった戦友、互いに魂の奥深いところでつながっていたはずの2人。それなのに、彼女たちの間に一体何があったのか?

恋を知り世界を知り、移ろいゆく時代の中で、彼女たちは何を選び取り、何を捨てたのか?小説に描かれた2人の物語に秘められた驚きの真実が、今明かされようとしていた。

『ソウルメイト/七月と安生(チーユエとアンシェン)』
原題:七月與安生/英題:SOUL MATE
監督:デレク・ツァン(曾國祥)
主演:チョウ・ドンユイ(周冬雨)、マー・スーチュン(馬思純)
2016年/中国・香港/中国語/110分/字幕翻訳:神部明世
配給:クロックワークス
協力:大阪アジアン映画祭
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