2021/07/30 エンタメ

話題の映画『羅小黒戦記』『DAHUFA』を日本で上映 その仕掛け役に聞く「中国アニメ」成長の背景

『DAHUFA ‐守護者と謎の豆人間‐』ⒸEnlight Pictures. ⒸFACEWHITE PICTURES.

『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』、『ナタ転生』など、日本でも劇場公開される中国アニメが増えてきた昨今。その仕掛役の一人といえるのが、中国映画の日本配給を手掛ける面白映画株式会社。同社は2020年に日本でも吹き替え版が公開されヒットを記録した『羅小黒戦記』(日本語字幕版)の合同配給プロジェクトにも携わっていました。

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同社提供の新作アニメ映画『DAHUFA ‐守護者と謎の豆人間‐』の日本公開を控えた2021年7月上旬、代表取締役を務める董志凌氏に中国アニメビジネスの現状と今後についてオンラインインタビューでお話を伺いました。

マンガからアニメ、アニメから劇場版へと進んだ

董氏は、中国のWEBマンガプラットフォーム「有妖気(U17.COM)」の創設者でもあります。なぜ2019年に日本のアニメ市場に参入しようと考えたのでしょうか。

「有妖気ではマンガだけでなく、マンガ原作のアニメに関連した業務も行っていました。そこから発展して劇場版アニメにも関わるようになり、その業務の中で中国コンテンツの魅力をもっと海外に広めていきたいという思いを持つようになったのがそもそものきっかけですね。

タイミングの話をすると、2018年にそれまでの仕事がひと段落したため、2019年に日本でオフィスを立ち上げることになりました」

上昇するアニメーターの賃金…中国アニメ産業の変化

この1~2年で注目を浴びた中国アニメですが、中国産のアニメがヒットすることは以前では考えられなかったこと。

15年以上この業界に関わってきた董氏に、中国アニメ産業の変化についてうかがうと、作品クオリティの向上とその背景について教えてくれました。

「制作サイドの話をすると、一つのアニメプロジェクトに対する投資額が大きくなり、それによって制作レベルが向上したといえると思います。

2000年代の初めまではアニメに対する出資は国営企業からがほとんどで、民間企業からはほとんどありませんでした。しかし近年、幅広い企業がアニメに投資をするようになってきたため、これに伴いアニメーターの賃金が上昇しました。

また、中国ではアニメ産業以上にゲーム産業が大きく成長しており、優秀なアニメーターがゲーム会社に引き抜かれることがあります。もしそのアニメーターをアニメ会社が引き止めたいのであれば、よりよい条件を出さなくてはならないわけです」

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