2021/07/29 カルチャー

急発展する「上海」でノンビリ過ごして学んだこと ~上海の日本料理回顧録~

写真:PIXTA

海外に長く住んでいると、どうしても懐かしくなってしまうのが日本食。留学から就職を経たビジネスマン時代に至るまで、時おり上海市内の日本料理店のお世話になっておりました。今になって振り返ってみると、上海における日本食もずいぶんと様変わりしています。今回は筆者の経験と記憶をたどりつつ、上海における日本料理について考えていきたいと思います。

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留学生には高価だったホテルの日本料理

筆者が上海に住み始めたのは、90年代も終わりに近づいたころ。当時、日本料理店が味わえる場所というと、まず思い浮かぶのが高級ホテル。ホテル内の日本料理店は日本人が料理長として在籍していることが多く、日本と同様の味を楽しむことができました。ですが、留学生にとっては非常に高価で、当時の私には高嶺の花だったのです。

しかしながら、徐々に日本企業の進出や留学といった形で日本人が増え始めた時期でもあり、街角にはちらほらと日本料理店を見かけることがありました。こうしたお店はホテルなどに比べると非常にリーズナブル、留学生でも手の届く範囲内にあります。ところがこちらは別のリスクがあり、中には、いわゆる「なんちゃって」な日本料理店があったのです。

例えば、みそ汁を注文すると木のお椀に中華スープ、さらに具に「臭豆腐(匂いが強烈な豆腐料理)」が入っていたり、たこ焼きを頼むと「タコを焼いたもの」が出てきて「これはたこ焼きじゃない、“焼きタコ”だろ!」という、冗談のようなやり取りをした…。そんなバカバカしくも和やかな逸話が留学生あるある話として語られていました。

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