2021/08/26 カルチャー

中国語のレベルを中級から上級へ!最大のハードルは「書き言葉」にあった【中国語学習の経験談】

写真:PIXTA


中国語の書き言葉を極めるには

筆者自身にとって大きな助けとなったのは何かというと「漢文」です。「古文」もしくは「文語文」とも呼んだ方がいいかもしれません。我々が高校の古典の授業で習った「漢詩」や「漢文」などです。

自分の作文力向上には、高校時代から中国史専攻希望だったのが幸いしたのか、この漢文が非常に役に立ちました。ありふれた表現も、ちょっとした漢文調の表現に変えるだけで「小学生の作文感」が消えるのです。考えてみれば当たりまえ。文語文とは、まさに「書き言葉」なのですから。

例えば「いつ」という表現を「什麽時候」と書くのは簡単ですし、中国語の初心者でも思いつくでしょう。しかし、それでは非常に軽くも見えます。それを「何時」と書き換えてみると、印象はがらりと変わります。

また「どうしたらいいか?」という表現。これを「應該怎麼辦?」と表現するのが初~中級の作文であるのであれば、「該如何?」や「如何是好?」などといった表現にしていくことで、高級っぽいレポートへと変えることができます。

さらに原因や理由をいう「因为…,所以~」という文章の作り方も、「因…故此~」といった文語表現を用いることで、一気に中国語を使い慣れている人の文章へと変わっていくわけです。

古文を中国語で読んでいると、中国語は「リズム感が非常に重要」であることに気づかされます。よい文章は声に出して読んでみると、声調(四声)の流れが非常に美しく、音楽性まで感じることがあります。

実際に中国では、人の名前をほめる際に「你的名字很好聴」という言葉を使います。「好看」という視覚的なよさではなく、「好聴」といういい音楽を聴いた時と同じ聴覚的なよさをほめるわけです。

その音楽性に富む文章が中国古典には数多くあるのです。

例えば唐の時代の漢詩、いわゆる「唐詩」もそうですし、『三国志演義』のオープニングなどは講談調で非常にリズミカルな文章です。

そのため、筆者もこうした古典の文章や詩、散文(エッセイ)などを辞書を引きつつ読み、自分で書いた文章も声に出して読んでみて声調(四声)の流れ、拼音の響きなどを聞いてもらったりして、文章の流れをつかんでいました。

結果、もちろん中国語ネイティブには遠く及ばないのですが、中国語で寄稿するお仕事をいただいたりするようになったわけです。

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